魚介類のタウリンが血圧とコレステロールを下げる

お祭りなどで縁日などに行くと、イカ焼きの良い香りが漂っていますよね。
あの香ばしいニオイには、イカに含まれているタウリンという成分が燃えたときに生じるものなんですね。

イカ

タウリンは、イカだけではなくて魚介類全般に含まれています。
魚では特にタラやヒラメなどに豊富に含まれています。
このタウリンが人間の体内に入ると、様々な良い働きをしてくれます。

その一つに血圧を下げる作用があります。

マウスを使った実験では、魚介類のたんぱく質を50%加えた高たんぱく食で育てると、普通の食事を与えたマウスよりも血圧が低く、脳卒中を起こさないことが分かりました。
それに対して、同じ高たんぱく食でも大豆のたんぱく質を50%加えたエサを与えた場合には、脳卒中こそ起こさなかったものの、血圧はそれほど下がりませんでした。

この実験結果から、魚介類のたんぱく質を構成しているアミノ酸の中に血圧を下げる働きを持っているということが判明しました。
タウリンという含硫アミノ酸の一種に血圧を下げる作用があったんですね。

タウリンの働きについて

タウリンはどうして血圧を下げるのでしょうか。

人間の自律神経には、交感神経と副交感神経があって、互いに拮抗しながら働いています。
血圧をコントロールしているのも自律神経であり、交換神経の興奮が高まると末梢血管が収縮したり、心臓の拍動が高まったりして血圧が上昇します。

タウリンは、脳にある自律神経の中枢に作用して、交換神経の興奮を沈めることによって血圧を下げると考えられています。
実際に、高血圧のラットの脳に直接タウリンを注入してやると、非常に血圧が下がることも確認されています。

コレステロールや脂肪というのは、嫌われ者のイメージがありますが、細胞を作るために欠かせない大事な成分です。
しかし、摂り過ぎると血液中の濃度が高くなって高脂血症となります。

タウリンには、この血中コレステロールの増加を抑える働きがあります。
過剰なコレステロールは肝臓で処理されて、胆汁になって排泄されますが、タウリンには肝機能を高めて肝細胞の再生を促進したり、肝臓での胆汁酸の分泌を促す働きがあることが分かっています。

胆汁酸には、コレステロールを便にして排泄させる働きがあるので、タウリンを十分に摂っておけば、血中コレステロールが下がっていくんですね。

このように、タウリンには血圧を安定させるとともに、コレステロールを下げる働きがあることが分かっています。
こうしたタウリンの効用を得るためにも、魚介類を上手に毎日の食卓に摂り入れるのが理想的です。

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