大豆イソフラボンが生活習慣病の予防に効果的

日本の伝統食品である納豆や豆腐は、大豆から作られたものです。
大豆は昔から畑の肉といわれて、日本人にとっては大事なタンパク源でした。

大豆イソフラボン

大豆をよく食べている地域の人たちは、脳卒中などの循環器系の病気が少なくて長寿の傾向にあります。
この大豆の力は、ラットを使った実験結果でも証明されています。
普通食を与えたラットのブループに1%の食塩水を与えると、極端に血圧が上がって脳卒中になって全滅してしまいます。
ところが大豆タンパクをエサに混ぜて与えると、血圧は上がるものの、脳卒中にはならないことが分かりました。
脳を解剖して調べてみても脳卒中をまったく起こしていません。

なぜ血圧が上がっても脳卒中を起こさないのかを調べてみたところ、血管が弾力を保っていることが分かりました。
血管は年齢とともに硬くなって破れやすく老化していきます。
ところが大豆を摂っていれば、しなやかで若々しい状態に保たれます。

また、大豆には体内の過剰なナトリウムを速やかに体の外へと出してくれる作用もあります。
体内に吸収された大豆のたんぱく質は、アミノ酸へと分解されて体の組織に使われます。
そして分解の過程において尿素が作られて、尿とともに体の外へと排出されます。

尿素は体内の余分なナトリウムを尿の中に排出する性質をもっています。
高血圧は食塩の摂り過ぎが大きな原因なので、ナトリウムが効率良く排出されることは高血圧を抑制することにもつながります。

この二つの働きだけをみても、大豆には動脈硬化や高血圧を予防して改善する効果があることが分かります。

骨粗しょう症や前立腺がんにも効果的

大豆は、カリウムやマグネシウムといった高血圧を抑えるミネラルが豊富なうえにコレステロールがゼロなので、血中の脂質を増やす心配がありません。

ちなみに血中の脂質量が多いと、血液の粘性が高まり、動脈硬化も進行しやすくなります。
その結果、血管が詰まりやすくなります。

そして、もう一つ忘れていけないのが色フラボンという成分です。
最新の研究によると、大豆イソフラボンは女性ホルモンと同じような作用を持っていることが分かりました。

女性の場合は心筋梗塞や動脈硬化といった血管系の病気にかかる人が、女性ホルモンの分泌が減る更年期に急増します。
また、男性は初めから女性よりも女性ホルモンが少ないです。
男女を問わずにイソフラボンを摂ることで、生活習慣病に効果があることが考えられています。

さらに、更年期の女性に多くみられる骨粗しょう症や、中年以降の男性に増える前立腺がんなどの予防に対してもイソフラボンが有効であることが分かってきています。

1日で必要とされるイソフラボンの量は50mgです。
豆腐であれば100g、納豆なら1パックで十分です。

普段から高血圧ぎみと感じている方は、普段から食事の内容をたんぱく質豊富にして塩分を控えめにすることを心がけていきましょう。

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