脳血管を若返らせて脳卒中を予防する木の実

木の実を食べていると健康になる傾向にあるようです。

木の実

以前に、アメリカの国立循環器病研究所に脳卒中ラットが寄贈されました。
脳卒中ラットというのは、自然のままで飼育をすると必ず脳卒中を起こして死亡するとうい強い遺伝的素因を持った実験用のネズミです。

ところが、しばらくすると、飼育してもいっこうに脳卒中を起こさないという異常事態が起こりました。
なぜこのような事が起こったのかを検討してみた結果、日本とアメリカでは飼料に含まれている成分に違いがあることが判明しました。

アメリカの飼料は、日本のものと比べてパルミトオレイン酸という脂肪が、日本の飼料の5~10倍も含まれていました。
これが脳卒中の予防につながるのではないかと考えられました。

実際に、食塩を加えた飼料で脳卒中ラットを育ててみると、パルミトオレイン酸を与えたものは、与えなかったものに比べて3倍も長生きすることが確認されました。

日本でも有数の長寿命の県として有名なのが長野県です。
その理由は食生活にあります。

長野県の80歳以上の健康な高齢者にアンケートを実施したところ、銀杏や栗、くるみなどの種実類を若いころからたくさん食べていたことが分かりました。
これらの種実類には、パルミトオレイン酸が豊富です。

パルミトオレイン酸の働き

パルミトオレイン酸を与えると、血液の中や血管壁、心臓、肝臓などに取り込まれることが分かりました。
血管壁に取り込まれているということは、血管を構成している細胞の材料として、また細胞のエネルギーとして利用されているということです。

ここで重要なのは、ごく限られた栄養しか通さずに、脳および脳の血管にも取り込まれているという点です。

実は人間の脳はとても大切な器官であるため、入り口の血管に一種のバリアが張られていて、有害物質を簡単には中に入れない仕組みになっています。
そのため、たとえ栄養成分であっても限られたものしか入っていくことができません。
そして、これが脳血管の栄養失調や老化を招いて、脳卒中を引き起こす原因となっているのです。

パルミトオレイン酸は脳の血管にも取り込まれて、利用される数少ない栄養素の一つです。
日頃から多く摂るようにしていれば、脳卒中の予防に大いに役立ちます。

マカダミアナッツなどの木の実や、ニシン、サバなどの魚に多く含まれています。
血圧が高めで脳卒中などが気になる人は、それらの商品を十分に摂っておきましょう。

ただし、木の実は高エネルギーなうえに、味つきのものは塩分を多く含んでいるので食べ過ぎないように注意することが大事です。

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