動脈硬化や脳出血を撃退するソバの芽のルチン

日本では昔からソバが長寿食として親しまれてきました。
その種子を発芽させて、数日たった状態の「ソバの芽」が最近注目を集めています。

そば畑

緑の葉とピンクの茎が特徴的なソバの芽は、カイワレ菜のようにクセがなくあっさりした味わいで、おひたしやあえものに向いている食材です。

ソバの芽はそれほど知名度が高くないため、新野菜というイメージが強くあります。
しかし、実際には江戸時代には「蕎麦萌し(そばもやし)」と呼ばれて珍重されていました。
地方によっては薬用野菜として用いられたりもしています。
 
ソバの芽が脚光を浴びているのは、そこに含まれているルチンという成分です。
種子よりも葉や茎に多く含まれているので、ソバの芽はそば粉の3倍、麺の7倍もルチンを含んでいます。
ルチンの正体は、フラボノイド配糖体という植物の褐色色素の一つです。

老化して弾力を失い動脈硬化になった血管は破れやすくなり、脳出血や心筋梗塞などを引き起こしやすくなります。
ルチンは、このもろくなった血管の膜を厚くして破れないように補強して、弾力性を蘇らせてくれるのです。

それだけではなく、血圧が上昇する原因となる酵素の働きを抑えたり、すい臓の機能を高めて血糖値をコントロールする働きがあることも分かっています。
 

また、ルチンを摂取したら記録力が10%上昇したとうい報告もあります。
このことから、脳血管生涯やアルツハイマー型痴呆症などの予防や治療にも効果が期待されています。

欧米においては、すでにルチンは血管強化剤や毛細血管静止血剤として認可されて、高血圧や脳出血の治療や予防、眼底出血、網膜出血、慢性胃腸出血、糖尿病などに対して処方されています。
 

・中国のダッタンソバ
ソバは日本固有の食べ物と思われていますが、実は世界中で栽培されています。
大きく分けて通常のソバと、ダッタンソバという2種類が存在します。

ダッタンソバは、中国雲南省のチベット自治区などの山岳地帯で栽培されています。
ダッタンソバには、通常のソバの約100倍ものルチンが含まれています。

この地方の人々は、ダッタンソバの葉や茎を炒めた料理を良く食べています。
ルチンは葉や茎に多く含まれているので、この料理は栄養をムダなく摂取する効率的な食べ方です。
そのおかげで、この地方の人々は高血圧や糖尿病などの発症率が低いことで知られています。
 

最近では、ソバの芽を加工した野菜エキスやゼリー、乾燥粉末、粒状品などの健康食品が市販されるようにもなりました。
また、ペットボトルに入ったソバ茶も販売されていますね。
生のソバの芽そのものがなかなか手に入りにくいという人は、こうしたものを利用するのがおすすめです。

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